VtuberをはじめるときにはハイスペックなPCやカメラ、マイクなど多くの機材を準備しなければいけません。継続できるか分からない、気軽に始めたい人にとっては高額な機材を集めるのは大きなネックになります。
気軽にVtuberをしたい人にはスマホではじめる方法もあります。PCのようにいろいろな機材を揃える必要がなく、スマホ1つで誰でも簡単に始められます。
スマホでVtuberをはじめるときに重要になるのが、機種とアプリ選びです。最近は多くのVtuber専用アプリがあり、特徴やできることを理解してから挑戦するとスムーズに活動を始められますよ。
今回はスマホでVtuberをするメリットや、おすすめアプリと機種を紹介します。
スマホでVtuberをするメリット
スマホでVtuberをすることのメリットは手軽さです。PCでVtuberをしようと思うとハイスペックPCやカメラ、マイクといった周辺機器など揃えるものが数多くあります。
すべての機材を揃えると費用は数十万円かかり、「ちょっとやってみるかぁ!」という感覚ではじめられそうにはありません。機材を揃えていざはじめようとしても、PCでアバターを作成して動かすには知識や技術が必要で、時間もかかります。
スマホでVtuberをはじめる場合は、スマホ1台あればOKです。操作もアプリの機能を使って簡単にできるため、費用もかからず手軽にVtuberデビューが可能です。
とりあえずはじめてみたい、初期費用や準備時間をなるべくかけたくない人は、まずはスマホからでも十分アリです。
【Vtuber】スマホに必要な機能|顔認証機能
Vtuberになりたい場合、顔認証機能が付いているスマホを選ぶことをおすすめします。Vtuberアプリにはフェイストラッキングという、アバターに自分の表情や動きを反映できる機能がついているものが多いからです。
【Vtuber用】おすすめのスマホ
アプリ対応や使える機能の面から、Vtuberにおすすめのスマホを紹介します。
- iPhone 11以降
- Google Pixcel 5以降
iPhone 11以降
顔認証機能はiPhone10以降に標準搭載されている機能です。更に人気のVtuberアプリにはiPhone11以降の機種対応のものが多いため、iPhone11以降のスマホがおすすめです。
アプリ自体は使えても、一部機能が使えない場合もあるため、使い勝手の良さからも比較的新しいスマホがいいでしょう。現在はiPhone13が最新機種であり、iPhone11の価格も下がってきています。6万円前後の予算で手が届きますよ。
Google Pixcel 5以降
AndoroidユーザーはGoogle Pixcel 5以降の端末がおすすめです。もちろん、Androidは機種が多いので迷いがちですが、スペックの基準としてはGoogle Pixcel 5以降を目安にしましょう。
iPhoneと同じく、古いバージョンはアプリが対応していなかったり、一部機能が使えないです。顔認証対応かどうかは端末によるので、Google Pixcel 5以降で顔認証機能の付いたものを選ぶと、アプリの選択肢が広がります。
アプリを選ぶポイント
Vtuber専用のアプリは数多くあり、何を選べばいいのか迷いますよね。一口にVtuberアプリといっても、アバター作成のみのアプリやライブ配信までできるアプリなど、さまざまです。
目的や特徴を抑えて、自分に合ったアプリを選択することがポイントとなります。アプリを選ぶときのポイントを3つ紹介します。
アバターをカスタマイズできるか
アバターのカスタマイズができるかどうかは大きなポイントとなります。こだわりがなく、カスタマイズが面倒な人には、アプリ内のキャラクターを選ぶだけの方がいいかもしれません。
しかしVtuberにとってアバターの個性は重要ポイントの1つなので、カスタマイズできるアプリがおすすめです。アクセサリーなど細かい点までカスタマイズできるアプリだと、他のVtuberとかぶりにくく、より自分らしさを出しやすくなります。
配信ジャンル
配信したいジャンルに合ったアプリを選びましょう。アプリによって、特定のジャンルに特化していたり、配信ジャンルが決まっている場合もあります。
歌の配信がしたい、雑談ライブがしたいなど、配信の内容を決めてからアプリを探すといいです。同じ雑談ライブでも、視聴者との距離感がアプリによって異なります。
VRM対応かどうか
VRMとは作成したアバターを持ち出して、他のアプリやプラットフォームでも使用できる機能です。基本的にアバターには互換性がなく、作成したアプリのみで使えます。
VRM機能が付いていると、アバターを持ち出せるため、複数のアプリで使用できるメリットがあります。
おすすめスマホアプリ7選
おすすめのVtuberアプリ7選は以下のとおりです。
アプリ | 対応OS | ライブ配信 | キャラカスタマイズ | VRM | 収益化 |
SHOWROOM V | iOS11Andoroid | 〇 | × | 〇 | 〇 |
Mirrative | iOS10Andoroid4.1 | 〇 | 〇 | △(企業向けのみ) | 〇 |
カスタムキャスト | iOS11Andoroid | △(ニコ生と連動可) | 〇 | × | △ |
Vカツ | iOS11Andoroid7.0 | × | 〇 | 〇 | × |
IRIAM | iOS11Andoroid6.0 | 〇 | 〇(自作のキャラクター) | × | 〇 |
REALITY | iOS10Andoroid | 〇 | 〇 | × | 〇 |
トピア | iOS10Andoroid | 〇 | 〇 | × | 〇 |
アプリの特徴を詳しく見ていきましょう。
SHOWROOM V【ライブ配信可】
- VRM機能で外部からアバターを取り込める
- 作成したアバターをSHOWROOMアプリでライブ配信できる
- 投げ銭制度があり、収益化できる
ライブ配信サービスのSHOWROOMが提供する、Vtuberアプリです。配信はSHOWROOMのアプリで行います。
キャラクターカスタマイズ機能はなく、アプリ内のキャラクターから選択する形ですが、VRM機能があるため、外部で作成したアバターも使用できます。
アバターの動作が滑らかで、自然でリアルな動きが可能です。SHOWROOMにはライブ配信中の投げ銭制度があり、収益も得られます。
Mirrative(ミラティブ)【ライブ配信可】
- エモモ機能でVtuberとしてライブ配信ができる
- 声でアバターを動かすため顔バレの心配がない
- 投げ銭制度で収益化できる
ミラティブはスマホゲームの配信に特化したアプリです。「エモモ」という機能を使うと、アバターを作れます。ミラティブの特徴は声によってアバターを動かせることです。
カメラを使ってフェイストラッキングするアプリと違い、誤作動等による顔バレの心配がありません。2018年のアップデートでVtuberとしてゲーム配信はできなくなりましたが、通常のライブ配信は可能です。
ミラティブのライブ配信には投げ銭制度があり、収益化もできます。
カスタムキャスト
- 細部にわたるまでアバターをカスタマイズできる
- ニコニコ生放送と連携してライブ配信ができる
- iPhone10以降であればAR機能でリアルと融合が可能
カスタムキャストは3Dのアバターを作れるアプリです。美少女キャラに定評があり、服装やアクセサリーなど細かい点までカスタマイズできます。作成したアバターはニコニコ生放送と連携でき、Vtuberとしてライブ配信が可能です。
ニコニコ生放送には、広告収入やチャンネルの有料化、投げ銭制度に当たるギフト制度などがあり、収益化もできます。iPhone10以降であれば、AR機能も使用可能。
スマホのカメラを使って、リアルな背景とアバターを融合させられます。
Vカツ
- 300種類以上の豊富なパーツでアバターをカスタマイズできる
- AR機能でリアル融合できる
- フェイストラッキング機能で実際の表情や動きと連動できる
- ちびキャラや男性アバターも作成できる
世界で初めてVtuber支援アプリとして登場したのが、Vカツです。
300種類以上の豊富なパーツから選んでオリジナルの3Dアバターを作成できます。
ライブ配信機能は付いていませんが、AR機能でリアルとの融合もでき、作成したアバターで動画作成、配信が可能です。
VRM出力もできるため、他のプラットフォームでのライブ配信もできます。
フェイストラッキング機能もあり、自分の表情や動きをアバターに反映させられ、よりリアルさを出せます。
※アバター作成で人気のVカツですが、2022年6月30日をもってサービスを終了することが発表されました。6月30日以降は、Vカツで作成したアバターで活動ができなくなるため、注意が必要です。
IRIAM(イリアム)
- 自作のイラストをアバターにできる
- 独自技術で低遅延・高画質なライブができる
- 配信時間によって報酬が得られるランク制度がある
イリアムは自分で描いたイラストをアバターとして動かせるアプリです。
アプリで用意されたパーツを組み合わせるのではなく、自分で用意したイラストを使うため、世界に1つだけのアバターを作れます。
イラストが得意な人はもちろん、イラストを外注して好みのアバターを作ることも可能です。
イリアムのもう1つの特徴は、モーションライブ方式という独自の配信方法を採用していることです。
モーションライブ方式によって低遅延・低通信料・高画質が実現し、ラグの少ないリアルタイムな配信ができます。
イリアムでは独自の収益ルールがあり、Vtuberのランクに合わせて収入が得られます。
REALITY(リアリティ)
- アバター作成からライブ配信までできる
- 視聴者との交流がしやすい
- 実際の表情や動きをアバターに反映できる
- ギフト制度があり収益化できる
アバター作成からライブ配信までを行えるアプリです。
視聴者とVtuberの交流が盛んで、他のVtuberとのコラボもでき、積極的にコミュニケーションを取りたい人におすすめです。
アバターのカスタマイズの種類が豊富で、自分好みのアバターが作れます。
インカメラで撮影しながら、表情や動きをアバターに反映できるので、細かい動きにも反応しリアルな感じを出せます。
視聴者から有料アイテムを受け取ると、ライブ中に装着でき、Vtuberも視聴者も楽しめる機能が多いのが特徴です。
トピア
- 歌の配信に特化している
- アバター作成からライブ配信までできる
- 顔認識の精度が高い
- 独自の報酬システムがある
トピアは歌に特化したカラオケ配信アプリです。
スマホで手軽にアバターを作成し、歌のライブを配信できます。
さまざまなジャンルの楽曲15,000曲が歌い放題なので、歌いたい曲も見つけやすいですね。
顔認識の精度が高く、ウインクやまばたきも認識し、再現してくれます。
視聴者から送られるギフトや配信頻度などを元に「ジュエル」を集めて報酬を得るシステムがあり、顔出しせずに声で稼げます。
歌に自信がある人はぜひ挑戦してみたいアプリです。
本格的にVtuber配信をするならPC
手軽で費用もかからないスマホでのVtuberですが、できることの幅は限られています。
最近ではスマホだけで活動するVtuberも増えているものの、やはり本格的な活動をしたい場合はPCを用意した方がいいでしょう。
VRMに対応しているアプリは少ないため、アバターの自由度も限られますし、ライブ配信はアプリ内のプラットフォームに限られていることが多いです。
Youtubeでの動画配信やライブ配信ができた方が、幅広い層の視聴者の目に留まりますし、アバターや活動の自由度も高くなります。
特にVtuberに人気のジャンルであるゲーム配信については、スマホに対応していないことが多く、PCが必須です。
とにかく簡単に活動したい人にはスマホがおすすめですが、本格的な活動を視野に入れている人や長く活動したい人はPCがいいでしょう。
まとめ
スマホでのVtuberは初期費用や準備の必要がなく、思い立ったらすぐに始められます。
できる活動は限られますが、雑談で仲間とワイワイ楽しみたい人には、アプリが気軽でおすすめです。
スマホで活動する場合でも、ある程度のスペックのスマホを用意すると、よりVtuberを楽しめます。
アプリもたくさんあり、自分の目的や作れるアバターが好みに合うものを選んでくださいね。
Vtuberが楽しくなり、本格的に活動したくなったときにはPCでのVturberに挑戦してみてもいいかもしれません。