【2022年はどうなる?】Vtuberの市場規模拡大の理由と魅力を解説!

ここ数年でよく聞くようになったVtuberという言葉。気にはなるけど、「今から始めるのは遅いのか不安」、「そもそもVtuberについて実はよく分からない」という人も多いのではないでしょうか。

アバターが動画やライブ配信を行うVtuberは、近年市場が急速に拡大している業界の1つです。大企業も注目しており、今後も市場規模が拡大していくことが予想されています。

この記事では、そんなVtuberの魅力や市場が拡大した理由を詳しく解説しています。Vtuberへの挑戦を考えている人にとっては、市場規模の現状や今後は大きなポイントになりますね。ぜひ挑戦の参考にしてください。

もくじ

VtuberとYoutuberの違い

Vtuberとは「Virtual Youtuber(バーチャルユーチューバー)」を略した呼び方です。現実の人物が動画配信を行うYoutuberに対して、Vtuberはキャラクター(アバター)が動画配信を行います。

アバターは自分好みの外見にでき、美少女系が多いですが、男性のアバターや動物のアバターを使用する人もいます。2Dや3D、自作のイラストを使用したアバターなど、アレンジも無限です。 

配信内容はゲーム実況や歌ってみた系のものが多いですが、自分の好きなジャンルについて語る動画も多く、幅が広いです。1つに絞る必要はなく、いろいろなジャンルの企画に挑戦するVtuberも多くいます。

自身の表情や動きをアバターに反映(トラッキング)させられるため、リアリティやオリジナリティを出しやすい点も魅力です。活動の場はYoutubeの動画配信だけに留まらず、Vtuber用のアプリやライブ配信など多岐に渡ります。

Youtuberの派生語として誕生したVtuberですが、今やVtuberとしての市場も大きく、今後も拡大していくと予想されます。

Vtuberの市場規模と現状

Vtuberの市場規模は年々増加し、2022年には約580億円に到達するとの予測もあるほどです。Vtuberの主な活動場であるYoutubeの市場が伸び続けているため、それに伴ってVtuberの市場規模も拡大していくという見解が現状では強いです。

Vtuberは2016年にキズナアイというYouTubeチャンネルから始まったと言われています。2017年12月にはキズナアイのチャンネル登録者が100万人を突破。翌2018年にはメディアに取り上げられる機会が増加したことで、Vtuberの知名度が上がり、市場規模が爆発的に拡大しました。2018年以降もVtuberの市場は拡大を続けています。

2021年のVtuberに関する数字は以下のようになっています。

チャンネル数1万6,000チャンネル
上位10人のチャンネル登録者数2億540万回
上位10人の動画再生回数33億7,932万回

参考:https://vtuber-post.com/ranking/index.php?page=2

チャンネル数 

株式会社ユーザーローカルが、2021年10月にVtuberのチャンネル数が16,000を突破したことを発表しました。2018年3月時点で1,000だったチャンネル数が、約3年半後には16倍にまで増加しています。今でもVtuberは増え続け、続々と新しいスターが誕生しています。

チャンネル登録者数

登録者数トップ10のVtuberのチャンネル登録者数は合計2,000万人を超えています。上位10位までのVtuberは全員チャンネル登録者が100万人以上で、トップは300万人を超える人気ぶり。

2018年7月時点でのVtuber全体の総チャンネル登録者数が1,394万人でした。現在のトップ10までが、2018年の全体の登録者数を上回っています。規模が急速に拡大していることが分かります。

動画再生回数

再生回数トップ10のVtuberチャンネルの動画総再生回数は33億回を超えています。2018年7月のVtuberの総動画再生回数は8.7億回でした。現在のトップ10だけの再生回数が、3年前の全体の再生回数を3倍以上も上回っています。

ホロライブやにじさんじといった企業もランクインしていますが、キズナアイは1人で4億回を超える動画再生回数を記録しています。数字で見ると、Vtuberの市場の大きさや拡大のスピードを実感できますよね。

Vtuber市場発展の背景

数年で知名度も人気も急上昇したVtuber。市場拡大の背景にあるのは次の3点です。

  • 5インチ以上のスマホの普及
  • ベンチャー・大企業参入
  • 生配信の普及がはじまった

それぞれ解説します。

5インチ以上のスマホの普及

5インチ以上の画面が大きいスマホが普及したことにより、スマホで動画を視聴する人が増加しました。動画視聴のボリュームゾーンである若い世代は、PCよりもスマホを好む傾向にあります。しかし小さい画面だと見づらく、目も疲れるため動画を見るのには適していませんでした。

しかし、近年は6インチをも超えるような大きな画面のスマホが普及し、通勤通学中や、会社の休み時間などのスキマ時間に動画を快適に見られるようなりました。

合間の時間で気軽に楽しめるようになると、それまで動画を見てこなかった人も動画を見るようになり、動画そのものの市場が拡大したというわけです。

ベンチャー・大企業参入

参入する企業が増加したこともVtuber市場が拡大した大きな要因です。そうすると市場規模は大きくなり、企業の規模が大きくなると投入される資金も莫大になります。

Vtuberの事務所やプラットフォームを運営するベンチャー企業は、着実に増加しています。実際、ホロライブやにじさんじは、Vtuber事務所として確固たる地位を築きました。最近ではベンチャー企業だけではなく、大手IT起業も次々とVtuber事業に参入するようになっています。

2018年には、グリーが100億円を投資してVtuber事業に参入したことが大きな話題になりました。さらに、Vtuber人気に目を付けたのはIT企業だけではありません。

ローソンがキズナアイとタイアップしたり、ロート製薬やサントリーがオリジナルVtuberを広告に起用するなど、IT以外の大企業もVtuber事業へ参入する例が増えています。

大企業は大規模な人員と予算をかけられるため、アバターや企画のクオリティも高くなります。また一般企業の広告に起用されることで、Vtuberそのものの認知度も上がりました。

こういった参入する企業の増加や大企業の参入により、Vtuberの市場規模は今後も拡大していくでしょう。

生配信の普及がはじまった

インスタグラマー同様、Vtuberにもライブ配信が普及しはじめました。生配信によってVtuberはファンにとってより身近な存在になりました。Vtuberとリアルタイムでコメントのやりとりができたり、スーパーチャットの投げ銭で直接応援ができたりするのは嬉しいですよね。

ファン同士のコミュニケーションも活発になり、Vtuberとファンの一体感も生まれます。生配信でされる、とりとめのない話は在宅ワークや作業中にラジオのように聞くのにも適しています。気になったところや聞き逃したところは、後で聞き直せる気軽さも人気です。

生配信は在宅時間が長くなった現在のライフスタイルに適合しました。一方向の動画配信から、ファンとの交流を重視した双方向のライブ配信へとシフトしたことが、ファンを増加させ市場を伸ばした要因のひとつです。

Vtuberの3つの魅力

3年半で16倍になったVtuberの数ですが、急増した背景にはVtuberならでは魅力があります。

Vtuber活動の3つの魅力は次のとおりです。

  • 誰でも始められる
  • ジャンルが豊富
  • 背景にある文化とのつながり

誰でも始められる

Vtuberはアバターによって動画が配信されるため、自分の顔や正体を公開する必要がありません。会社に内緒の副業や、周りにバレたら恥ずかしい場合でも安心して始められます。

Youtuberも周りに内緒で活動はできますが、偶然知り合いが見つけてしまった場合は、バレてしまう可能性はあります。Vtuberは年齢や性別も変えられるため、バレる可能性はほとんどないです。

顔出しする必要がないということで、挑戦するハードルがかなり下がりますよね。顔バレを気にせず気軽に始められるのはVtuberの大きな魅力です。

ジャンルが豊富

Vtuberに決まったジャンルはありません。主なジャンルは以下のとおりです。

  • ゲーム実況
  • 歌ってみた
  • 踊ってみた
  • 知識系
  • 雑談系

Vtuberと相性が良く、人気が高いのはゲーム実況ですが、他のジャンルでも人気Vtuberは数多くいます。知識系や雑談系は自分の好きなことや興味のあることを発信できるため、活動の幅は無限にあると言えます。

Youtuberによくある、やってみた系の動画に挑戦するVtuberもいますし、人気Youtuberとのコラボ企画などもありました。ジャンルが豊富で、自分の好きや得意が活かせるのもVtuberの魅力ですね。

背景にある文化とのつながり

Vtuberは、アニメ、マンガ、ゲーム、コミケといったいわゆるオタク文化を背景に持っています。アニメやマンガは今や日本が世界に誇る文化の1つで、海外でもファンが多いです。

日本のオタク文化と密接に関わるVtuberもまた海外で瞬く間に注目されました。人気Vtuberのコメント欄には、日本語以外でのコメントも数多く見られます。

Vtuber事務所のホロライブは海外進出にも積極的で、先に海外で人気が出るVtuberも増えてきました。今後も世界に向けた事業展開は拡大していくでしょう。

~2022年まで|人気Vtuber16,000人を超えるVtuberの中でも、人気の高い5人を紹介します。

すでに活動を引退した人もいますが、チャンネルは残っているのでトップレベルの参考にしてみてください。

名前所属チャンネル名チャンネル登録者数
月ノ美兎にじさんじ月ノ美兎81万人
キズナアイKizuna Ai株式会社A.I.ChannelA.I.Games(ゲーム実況)452万人(2チャンネル合計)
輝夜月株式会社VICKaguya Luna Official92万人
兎田ぺこらホロライブPekora Ch. 兎田ぺこら184万人
桐生ココホロライブCoco Ch. 桐生ココ145万人

 

月ノ美兎 

月ノ美兎(つきのみと)は「ツンデレだけど根は真面目な委員長」というキャラ設定があり、清楚な制服の美少女の姿をしています。

サブカルチャーに詳しく、マニアックな話を次々にする雑談ライブが大人気です。清楚な見た目と話の内容のギャップが魅力的なVtuberです。

キズナアイ

Vtuberの先駆者であるキズナアイは、可愛い見た目と軽快なトーク、たまに見せるドジな一面が多くのファンを魅了しています。日本政府観光局ニューヨーク事務所の訪日アンバサダーに就任した経験もあり、世界中で人気が高いVtuberです。

Vtuber界を最前線で引っ張り続けてきたキズナアイですが、2022年2月26日のライブをもって無期限の活動休止を発表しています。

輝夜月

輝夜月(かぐやるな)は、鼻にかかったような独特な声と喋り方が魅力です。雑談系の動画ではマシンガントークを披露し、短期間で高い人気と知名度を獲得しました。

「バーチャルYoutuber四天王」の1人としてVtuberの最前線にいた輝夜月ですが、2020年10月以降全ての活動をストップし引退が囁かれています。

兎田ぺこら

兎田ぺこら(うさぎだぺこら)はうさ耳のかわいいビジュアルと、語尾に「ぺこ」を付ける喋り方が特徴のVtuberです。

テンション高めのゲーム実況や歌ってみたなど、いろいろな企画が人気のVtuberです。

桐生ココ

桐生ココは人間界に留学中のドラゴンという設定で、たどたどしい日本語が人気のVtuberです。任侠ものが好きで、「会長」の愛称でも親しまれました。

毎朝キャスターを務めたニュース番組「あさココLIVE」も中毒性があるとハマる人が続出しました。大人気だった桐生ココですが、2021年7月に惜しまれながら引退しています。

 

まとめ

2018年以降、急速な市場の拡大を続けてきたVtuber。その勢いはこれからも続きそうです。顔バレのリスクが少なく、好きなジャンルで始められるVtuberは、副業や趣味として気軽に始められます。

最近では人気Vtuberの引退や活動休止が話題となる一方で、新しいVtuberも続々と誕生しています。移り変わりの激しい世界のため、人気を掴むチャンスも充分。

大企業からも注目されるVtuberは、今後も活躍の場も拡大していくと予想されます。気になっている人は、今の内に参入するのもいいかもしれませんよ。

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