Vtuberになるには、モデルを作成し動かすためのツールを使う必要があります。
モデル作成、フェイストラッキング、動画編集と工程によって使用するソフトがあり、ソフトも種類が多いため初心者には難しく感じるかもしれません。
この記事では、2Dと3Dのモデルの作成工程ごとに、おすすめのソフトを紹介しています。
ソフトごとの特徴や無料版と有料版の違いも解説しているので参考にしてみてください。
機材にもお金がかかるVtuber活動なので、少しでもお得に満足のいくモデルを作成したいですよね
2Dか3Dかで必要なソフトが異なる
2Dと3Dではモデル作成の工程が違うため、以下のように使用するソフトも違います。
目的 | 2D | 3D |
モデル作成 | LiVe2D Cubism Editor | VカツVroid StudioBlender |
トラッキング | Vtube Studionijima LiveAnimaze3tene | Animaze3tene |
動画編集 | Video PadPower DirectorAdobe Premiere Pro |
2Dモデル作成おすすめソフト
2Dモデルはイラストを加工して動かすため、まずはイラストを準備します。
自分で描ける場合はイラスト作成ソフトで描くことも可能です。
イラストが描けない場合は、ココナラなどで外注してもいいでしょう。
髪型や服装のリクエストを聞いてくれたり、2Dモデルに対応したイラストを作成してくれたりします。
イラスト完成後、加工して動かしていく工程について説明します。
LiVe2D Cubism Editor
ソフト名 | 無料版 | 有料版 | 特徴 |
LiVe2D Cubism Editor | あり | 2,288円 | モデルを加工して動かせるモデルの書き出しができる無料で使える |
LiVe2D Cubism Editorは2Dモデルを動かすための加工ができるソフトです。
LiVe2D Cubismでパーツ1つずつを動かせるように加工する作業は、手間も時間もかかりますが、加工を丁寧に行うことでモデルが自然でスムーズな動きをするようになります。
LiVe2Dは無料のフリー版と有料のプロ版があります。
無料のフリー版はパーツの数が30個までで、その他機能にも制限がありますが、モデル作成には充分です。
プロ版は全ての機能が無制限に利用でき、料金は月額2,080円(税抜)です。
FaceRig+Webカメラで表情をつける
FaceRigは作成したモデルを実際に動かすためのトラッキングソフトです。
Webカメラで配信者の表情や動きを読み取り、モデルに反映させます。
FaceRigを起動したまま、配信ソフトを起動するVtuberとして配信ができます。
トラッキングソフトとして定番だったFaceRigですが、2021年12月31日をもってサポートが終了しました。
既に購入済みのものは利用できますが、新たに購入はできません。
これからトラッキングソフトを用意する人は、以下で紹介するソフトがおすすめです。
2Dモデルのトラッキングソフト
2Dモデルをトラッキングするソフトを紹介します。
使いやすさや料金体系がソフトによって異なります。
Vtube Studio
ソフト名 | 無料版 | 有料版 | 特徴 |
Vtube Studio | あり | 1,520円 | ユーザーが多い細かく設定ができる |
Vtube Studioは現在約7割が使用している、人気のトラッキングソフトです。
モデルが自然な動きをするよう、表情の動きなど詳細なところまで設定ができます。
無料版と有料版があり、無料版ではトラッキング時に画面の端にちびキャラが表示されます。
ちびキャラを消すためには、有料版の購入が必要です。
nizima Live
ソフト名 | 無料版 | 有料版 | 特徴 |
nizima Live | あり | 月額550円 | LiVe2D公式ソフト操作が簡単スマホカメラが使用可能 |
nizima LiveはLive2D公式のトラッキングソフトです。
操作やコラボが簡単で、初心者にも使いやすいと注目されています。
無料版でも全ての機能が使えますが、ロゴの表示や商用利用の禁止、カメラの連続使用時間40分までと制限があります。
コラボ機能は無料版では5分までの制限がありお試し程度なので、本格的にコラボがしたい場合は有料版がおすすめです。
使いやすさが魅力のnizima Liveは、今後も利用者が増加すると予測されています。
Animaze
ソフト名 | 無料版 | 有料版 | 特徴 |
Animaze | あり | 月額約450円 | FaceRigの後継ソフト2Dにも3Dにも対応トラッキング精度が高いスマホでもトラッキング可 |
Animazeはサポートが終了したFaceRigの後継ソフトです。
トラッキング精度が高くメガネをかけていても目元の動きを認識してくれます。
無料版では連続利用時間90分までの制限がありますが、再度配信もでき無料版でも充分に使えます。
FaceRigのメリットの1つは、利用者が多いため情報がまとまっていることでした。
Animazeはリリースしてまだ年数が経っていないため、様子見している人も多いようです。
3Dモデル作成おすすめソフト
3Dモデル作成ソフトは基本的に無料で使えるものが多く、ソフトごとの違いも大きいです。
特徴を把握して自分に合ったものを選びましょう。
Vカツ
ソフト名 | 無料版 | 特徴 | |
Vカツ | 基本無料(VRM出力は5,000円必要) | 2022年6月30日でサービス終了300を超える豊富なパーツバーチャルキャストやニコニコ生放送で配信可能 |
Vカツは世界初Vtuber支援アプリとして誕生しました。
使えるパーツが多く、気軽にオリジナルの3Dモデルが作れます。
ニコニコ生放送やバーチャルキャストなどのプラットフォームへVRM出力し、配信を行うことも可能です。
モデル作成は無料ですが、VRM出力を行うためには5,000円のVチケットを別途購入する必要があります。
Vtuber支援アプリとして人気のVカツですが、2022年6月30日にサービスが終了することが決まっています。
サービス終了後のモデル使用は禁止されているため、注意が必要です。
Vroid Studio
ソフト名 | 利用料 | 特徴 |
Vroid Studio | 無料 | オリジナルの3Dモデルを作成できる初心者でも操作しやすい絵を描く感覚で作成できる |
初心者には難しいとされてきたオリジナル3Dモデルの作成ですが、Vroid Studioの登場によりハードルが大きく下がったと言われています。
Vroid Studioは絵を描くような感覚で3Dモデルを作成でき、特別な知識がなくても操作が可能です。
特にペンタブレットを使用すると描きやすく、おすすめです。
Blender
ソフト名 | 利用料 | 特徴 |
Blender | 無料 | 本格的な3Dモデルを作れる無料で利用できる機能が充実している |
Blenderは無料のソフトでありながら、充実した機能で本格的な3Dモデルを作成できます。
操作は少し複雑なため、初心者には難しいかもしれませんが、ネット上には使い方を分かりやすく解説したページや動画が多く、参考にしながら作成できます。
細部までこだわってオリジナルモデルを作成したい人は挑戦してみてください。
2D・3D両者対応トラッキングソフト
2Dと3Dのどちらにも対応しているトラッキングソフトを紹介します。
どちらのモデルも使いたい人は両者対応のものを選ぶといいです。
Animaze
2Dのフェイストラッキングソフトで紹介したAnimazeは3Dモデルにも対応しています。
活動によって2Dと3Dを使い分けたい人や、2Dで始めていずれ3Dにも挑戦したい人はAnimazeがおすすめです。
3tene
ソフト名 | 無料版 | 有料版 | 特徴 |
3tene | あり | 2,200円(2D使用は2,750円) | リップシンク機能搭載3Dなら無料で使える操作が簡単 |
3Dモデルのトラッキングソフトとして有名な3tene。
有料版3tenePRO V2 + LiVe2Dでは2Dアバターも使えるようになりました。
3teneはリップシング機能で唇の動きまで認識し、豊富な表現が可能です。
操作も分かりやすく、初心者におすすめのトラッキングソフトです。
イラスト作成ソフト
2Dモデルは特にイラストをそのまま加工するため、イラストが重要になります。
外注や購入も可能ですが、細部までこだわりたい人やイラストが得意な人は自作も可能です。
イラスト作成では正面の全体図の他に、パーツ分けした絵も描くようにしましょう。
愛用者の多い、イラスト作成におすすめのソフトを3つ紹介します。
Photoshop
ソフト名 | 利用料 | 特徴 |
Photoshop | 月額2,728円 | 機能が充実している本格的な画像編集やイラスト作成ができる |
AdobeのPhotoshopは、世界中のクリエイターに使用されている定番の画像編集ソフトです。
画像編集や写真加工を得意とするPhotoshopは色味の調整に優れています。
多機能で本格的なイラスト作成ができますが、操作がやや複雑なので中級者以上向けのソフトです。
Clip Studio Paint
ソフト名 | 利用料 | 特徴 |
Clip Studio Paint | 5,000円 | アニメやイラストの現場でも使われているスマホ、タブレットでも使用できる |
Clip Studio Paintはアニメ、マンガの現場でも使用されるイラスト作成ソフトです。
機能面も充実していて、タブレットでの使用もできるため、ペンタブで描きたい人にもおすすめです。
SAI
ソフト名 | 利用料 | 特徴 |
SAI | 5,500円 | シンプルで初心者にも使いやすい |
SAIの機能は初心者にも使いやすいシンプルなものに限定されています。
文字入れができない、色味調整機能が少ないといった面もありますが、たくさん機能があっても使いこなせる自信がない場合には入門用としておすすめです。
動画編集ソフト
Vtuberといえばライブ配信のイメージが強いかもしれませんが、動画配信も重要です。
ファンが少ない内は特に、ライブ配信をしても見てくれる人が少ないです。
また動画配信で、ある程度Vtuberとしての動きに慣れてからの方がライブ配信もスムーズにできます。
初期のうちはライブ配信と並行して動画配信にも力を入れましょう。
動画配信するなら撮影した動画を編集しておきましょう。
無料のソフトもありますが、できることに限界があるため有料のものを使うのがおすすめです。
動画編集におすすめのソフトを、レベル別に3つ紹介します。
Video Pad【初心者】
ソフト名 | 料金 | 特徴 |
Video Pad | 月額1,299円 | 簡単に動画編集ができるiPhoneでも操作可能 |
Video Padはシンプルな機能で初心者の入門におすすめのソフトです。
操作は簡単ですが、エフェクトは50種類以上あり、本格的な動画編集ができます。
無料版もあるので、まずは試してみてはいかがでしょうか。
Power Director【初心者~中級者】
ソフト名 | 料金 | 特徴 |
Power Director | 月額517円 | 操作が分かりやすい本格的な動画編集ができる価格が安い |
Power Directorは簡単な操作で本格的な動画編集ができると、世界中で愛用者の多い編集ソフトです。
文字入れなどが簡単にでき、エフェクトの種類も豊富なので初心者から中上級者まで幅広い層に使われています。
月額517円という価格の安さも魅力ですね。
Adobe Premiere Pro【上級者】
ソフト名 | 料金 | 特徴 |
Adobe Premiere Pro | 月額2,728円 | 機能が充実しているプロも使用する本格的なソフト |
Adobe Premiere Proはプロの映画監督から人気Youtuberまで本格的な映像編集を行う現場で広く使われています。
最新技術を駆使した機能が揃い、効率的に本格的な動画編集ができます。
機能が充実している一方で、操作が複雑なので初心者には使いこなせない場合も多いです。
ある程度動画編集に慣れてからの使用がおすすめです。
まとめ
モデル作成から動画編集までに必要なツールをまとめてみました。
ツールごとに特徴や難易度が違うため、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
ほとんどのツールには無料のお試し版があるため、一度使ってから選ぶと失敗せずに選べますよ。
基本的には有料の方が機能が充実しているためおすすめですが、ツールによっては無料でも充分に使えるものもあります。
必要な機能を考えながらお得にモデルを作ってくださいね。