人気Vtuberを見ると、みんな個性的かつ魅力的な外見ですよね。
Vtuberにとってアバターは重要な要素。こだわって作りたいところです。
一方初心者にとってアバターのモデル作成は難しく、ハードルが高いと感じる人も多いでしょう。
特に人気Vtuberに多い3Dモデルは、個人でも作成できるのか疑問に感じるかもしれません。
実際にモデルを作成するには専門的な知識や技術が必要で、時間も手間もかかります。
そもそも2Dと3Dについての知識がなければ、どちらを作成するべきかの判断も難しいですよね。
初心者には難しいモデル作成ですが、最近ではイラストや設定を外注できるサービスや、便利なアプリもあります。
工夫次第で初心者でも自分だけのモデルが作成可能です。
2D、3Dモデルの特徴について説明し、初心者でも作りやすいと言われる2Dモデル作成の手順を解説します。
Vtuberモデルについての基本的な知識と、作成の流れが把握できるので、参考にしてくださいね。
Vtuberモデルを作るにはまず2Dと3Dを知ろう
Vtuberを始めるときには、まず2Dか3Dどちらのモデルにするのか、決める必要があります。
2Dと3Dでは、作成する手順や必要な機材も違うからです。
2Dと3Dにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
人気Vtuberの中には、動画の内容によって2Dと3Dを使い分けるVtuberもいて、どちらにも違った魅力があることが分かりますね。
2Dと3Dについて詳しく見ていきましょう。
2Dとは?
2Dは平面のイラストを動かします。
ある程度の立体感は出せますが、平面のため横や後ろを向くことはできません。
人気Vtuberの多くは3Dモデルですが、月ノ美兎さんなど2Dで活動するVtuberもいます。
一般的には、ゲーム実況や雑談ライブを中心に活動するVtuberには2Dモデルが多いです。
続いて、2Dのメリット、デメリット、作成ツールを解説します。
メリット・デメリット
2Dのメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
比較的簡単に動かせる作成費用を抑えられるイラストの雰囲気を崩さず動かせる | 平面の動きしかできない動かす範囲が広がると作成が大変になる |
2Dのメリットとしては、価格が抑えられる点と、3Dよりも簡単に作成できる点です。
3Dモデルは機材や外注の費用が高くなる傾向にあり、2Dは3Dよりも価格を抑えて作成できます。
PCのスペックも3Dモデルの場合より高いものは求められません。
また2Dモデルはイラストがあれば、比較的簡単に動かせます。
PCが苦手な人は2Dモデルから始めてみる方がいいかもしれません。
2Dはイラストをそのまま動かすため、イラストの雰囲気が崩れないという魅力もあります。
一方で、2Dのデメリットとしては、表現に限界がある点です。
基本的に2Dはバストアップのモデルが多く、動きは表情や顔の角度などに限定されています。
手足を動かそうと思うと相当な手間がかかり、動き自体も3Dのように自由ではなくパターンが決まっています。
全身を使っての表現がしたい場合は3Dモデルがおすすめです。
ゲーム実況のように体の動きが必要ない場合は、価格が抑えられて簡単な2Dが初心者には向いています。
2Dアバター作成ツール
2Dアバターを作成するツールは以下4点です。
- イラスト
- LiVe2D
- webカメラ
- Facerig
イラストについては、自分で描ける場合はPhotoshopなどのペイントソフトで描いてもいいですが、2Dモデルの描き方にはポイントがあり、初心者には難しいかもしれません。
絵が描けない人はココナラなどのスキルマーケットで外注しましょう。
LiVe2Dとはイラストを動かすためのソフトです。
無料のFREE版と有料のPRO版がありますが、無料版でも充分モデルを作れます。
webカメラとFacerigはアバターを実際に動かすために使います。
Facerigは、webカメラで映した人物の動きをアバターに反映させるソフトです。
トラッキングソフトの中で最もユーザーが多く、ネット上には使い方やトラブル時の対応がまとまっているため、初心者にはFacerigがおすすめです。
3Dとは?
3Dとは立体のモデルのことです。
平面の2Dに対して3Dは立体感があり、後ろを振り向いたり手のひらを返すなどの動きもできます。
Vtuberの先駆者といわれるキズナアイさんは有名な3DVtuberですね。
メリット・デメリット
3Dのメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
立体感が出る全身を動かせるモデルを複数のアプリで使いやすい | 専門的な知識と技術が必要作成にかかる費用が高い |
3Dモデルを使うことのメリットは、全身表現によって活動の幅が広がることです。
デメリットは、モデル作成に手間と費用がかかることです。
2Dでは、表情や顔の角度は動かせますが、手足を動かすのは難しく、動かせても平面的な動きに限定されます。
一方で3Dの場合、立体的な動きに加え、VR機器があれば全身を動かすことも可能です。
全身が動かせると、大きなリアクションやダンスの動画配信もできるようになり、活動の幅が広がりますね。
3D専用のプラットフォームは数が多く、1度作った3Dモデルを複数の場所で使える点もメリットです。
立体的で全身を動かせる3Dモデルですが、作成には手間と費用がかかります。
イラストを加工してモデルを作る2Dよりも、専門的な知識や技術が必要です。
3Dモデルを作成する専用のソフトには、求められるPCスペックが高く、ハイスペックなPCを購入する必要が出てくる可能性も。
全身を動かすためのVR機器は5万円程度するため、更に費用がかかります。
外注や購入も基本的には2Dよりも3Dの方が価格が上がる傾向にあり、3Dモデルは費用が高くなります。
作成は大変な3Dモデルですが、全身表現によりVtuberとして高みが目指せるため、幅広く活動したい人にはおすすめです。
3Dアバター作成ツール
3Dアバターを作成するには以下のツールが必要です。
- イラスト
- モデリングソフト
- webカメラやVR機器
3Dはイラストを直接加工するわけではありませんが、イラストがあると3Dモデルを作る作業がやりやすくなります。
モデリングソフトは3Dモデルを実際に作成するためのソフトです。
いくつか種類はありますが、Vroidが初心者にも使いやすくおすすめです。
作った3Dを動かす方法にはいくつかあり、必要な機材も変わってきます。
上半身だけ動かすのであれば、webカメラでも充分ですし、全身を動かすためにはVR機器などが必要となります。
Vtuberモデル|3つのが作り方
Vtuberモデル作成には以下の3つの方法があります。
かけられる時間や予算、PCスキルでどの方法にするかは判断すればOKです。
自作する
イラストやPCの操作ができる場合は、モデルの自作も可能です。
自作のメリットは細部まで自分の思い通りにできることと、費用を抑えられることです。
外注や購入には数千円~数万円費用がかかり、自作だとその分の費用がかかりません。
ただしアバター用のイラストにはポイントがあり、初心者には難しいです。
自信がない場合は、外注や購入がいいかもしれません。
外注する
外注は、ココナラやSKIMAといったサイトで、モデルのイラストなどをオーダーすることです。
髪型や服装などを自分好みにでき、オリジナリティも出せます。
外注する範囲はイラストだけや、動ける状態に設定までなどそれぞれです。
基本的には、外注する範囲が広いほど価格も上がります。
お金はかかりますが、自分好みのモデルを手間なく高いクオリティで作成してもらえます。
購入する
なるべく手間をかけたくない場合は、購入する方法がおすすめです。
オーダーを受けてから作成する外注とは違い、既にできているイラストなどを購入するため、すぐにモデルを手に入れられます。
イラストだけの販売と動かせる状態での販売があり、動かせる状態のモデルを購入すると大きな時間短縮ができますね。
他の方法に比べると、自分のこだわりは入れられませんが、気に入ったデザインのものがあれば購入もおすすめです。
【Vtuberモデル】作り方を実例で紹介
ここからは下記の条件で、実際にVtuberモデルを作ることを想定して作り方を紹介します。
- イラストは描けない
- 簡単なPC操作はできる
- ゲーム実況がしたい
- 2Dのモデルを作りたい
イラストを購入する
ココナラやSMIKAでイラストを購入します。
イラストは全身か上半身か、どれくらい詳細なオーダーをするかなどによって価格は異なります。
気になる方は、ぜひ相場をチェックしてみてください。
今回はゲーム実況が目的のため、バストアップのイラストを購入すればいいですね。
2Dモデルの場合、正面のイラストの他に顔や髪の毛、手足をパーツごとに分けて描く必要もあります。
パーツ分けについても対応しているクリエイターが多いため、確認しましょう。
人気のクリエイターの場合、受付休止中や完成まで数か月かかることもあります。
LiVe2Dで動かす
イラストが入手できたら、LiVe2Dをダウンロードし、イラストを加工します。
LiVe2Dの使い方については公式HPにチュートリアル動画があるので、確認しながら作業をすすめられます。
工程は、大きく分けると以下の2つです。
- パーツごとに下準備をする
- 動きを付ける
下準備としては、全てのパーツにメッシュを付けます。
メッシュとはパーツを滑らかに動かすために必要なものです。
メッシュ付けは、パーツを三角形のポリゴンで囲む作業です。
メッシュを付けたら、変形パス、デフォーマなどの機能を使い、パーツごとに動きを付けます。
例えば、まばたきの動きを入れたい場合は、基本の目が開いた状態から、目の輪郭、まつ毛、瞳といったパーツを目を閉じた状態に変形させます。
下準備ができたら、次は動きを付ける作業です。
パラメーターパネルから動きの種類を選択しましょう。
パーツごとに動きを付けていく作業は、かなり時間がかかります。
動かしたいパーツが増えるほど手間も時間もかかります。
慣れないうちは、操作が複雑で難しく感じますが、使っているとだんだん慣れてくるので、このあたりは辛抱です。
初心者は表情を動かすだけでも数日はかかると言われているので、最初のうちは簡単な動きから始めてみましょう。
ゲーム実況では大きな動きは必要ないため、顔の表情と角度の動きを付ければ、とりあえず活動はできます。
Facerigで読み取る
モデルが作成できたら、Facerigを購入し実際に動かしていきましょう。
Facerigはカメラで映し出された人物の動きや表情を反映させるソフトで、1,500円程度で購入できます。
ソフト内にもモデルは用意されていますが、今回はLiVe2Dで作成したモデルを使うため、モデルの書き出しとFacerigへの導入を行う必要があります。
書き出しとはデータを他のソフトやアプリでも使えるように変換することです。
ここではLiVe2DのモデルのデータをFacerig用のデータに変換することですね。
にじマネというアプリを使うと、簡単にLiVe2DのモデルをFacerg用に変換できます。
にじマネはLiVe2Dの公式アプリで、複雑な変換の設定を簡単に進めることが可能です。
Facerigにモデルを導入できたら、webカメラを使ってモデルを動かします。
まとめ
2Dモデルと3Dモデルにはそれぞれメリット・デメリットがあり、活動内容や予算を考慮して決めるといいです。
ゲーム配信や雑談ライブがしたい場合、上半身だけでも充分に活動できるため、初心者は2Dから始める方がスムーズにできます。
ダンスや大きなリアクションがしたい人は、最初から3Dに挑戦するのもありですが、難易度は2Dよりも上がります。
ただ、2Dでも慣れるまでは手間と時間がかかり、最初は苦労するかもしれません。
大変だった分、モデルが動いたときの感動は大きいものです。
魅力的なモデルは、視聴者やファンの獲得にもつながりますよ。
苦手な工程は外注なども活用しながら、こだわりのモデルでVtuerを始めてくださいね。