2022年2月26日、vtuberの第一人者であるキズナアイさんが無期限の活動休止期間に入りました。この数年でvtuberの引退が話題になることが増えたと感じる人も多いのではないでしょうか。
応援していたvtuberの引退や活動休止はファンにとっては悲しく、これからvtuberを始めたい人やvtuberを始めて間もない人にとっては不安な出来事でしょう。
人気があり順調に見えるvtuberや、自分と同じような立ち位置のvtuberの引退は、理由が気になるはずです。
本記事では、vtuberが引退する理由としてよくある例を紹介します。
駆け出しvtuberがよくぶつかる壁を理解すると、事前に準備と対策ができてvtuberを継続させやすくなります。
大物vtuberの引退・休止理由
相次ぐ大物vtuberの引退ですが、理由については以下のようなパターンがあります。
・体調不良(精神的な不調も含む)
・事務所とのトラブル
・炎上や誹謗中傷
・私生活が忙しくなった
人気になるとアンチが登場し、誹謗中傷を受けて追い詰められてしまうvtuberは多いです。
誹謗中傷の他にも視聴者が多くなると、配信へのプレッシャーが大きくなり精神的な負担になってしまう場合もあるようです。
引退理由については、vtuber本人が説明することもあれば、明言を避ける場合もあり、複数の要因が重なっていることも少なくありません。
ここ数年で引退したvtuberの引退・休止理由について詳しく見てみましょう。
キズナアイさん
2016年に初めてvirtual Youtuberを名乗り、常に第一線を走り続けたキズナアイさんですが、2022年2月26日をもって無期限の活動休止に入りました。
活動休止の理由についてキズナアイさんは「世界と本気でつながるための、アップデート期間」と語っています。
しかし理由は他にもあり、2019年に起きた「分裂騒動」によってファンが離れてしまったことも影響しているのでは、という見方もあります。
キズナアイさん本人は復帰すると言っていますが、無期限の休止ということでそのまま引退することを心配するファンも多いようです。
メリッサ・キンレンカさん
にじさんじ所属のメリッサ・キンレンカさんはバーチャルクリエイターを目指し、歌配信やライブ配信で人気を集めていましたが、2022年5月31日をもって引退することが発表されています。
引退理由については、メンバー限定の動画で語っていて、以下のようなことが語られていたようです。
・他にやりたいことがある
・前向きな引退
他にも本業が忙しくなったとの噂もあり、作詞作曲やイラストなど多才なメリッサさんなので、そちらに集中したいのかもしれません。
鈴原るるさん
女子大生vtuberでにじさんじ所属の鈴原るるさんは、2021年6月30日に惜しまれながら引退しました。
引退の理由は、脅迫状が届いたり他にもトラブルがあり、そのたびに配信を中断するのが申し訳なくなった、ということでした。
脅迫状については警察沙汰になるほどの事態だったようで、鈴原るるさん自身も相当怖い思いをしたことが伺えます。
そんな中でも最後まで明るくvtuberのキャラクターを貫いた鈴原るるさんに、感動したファンも多かったようです。
駆け出しvtuberも引退する人は多い!
大物vtuberの引退・休止の話題が増えていますが、引退が多いのは大物だけではありません。
実は、毎日相当な数の駆け出しvtuberが引退しています。
やりたくて始めたはずなのになぜ引退してしまうのか、疑問に思う人もいるかもしれません。
駆け出しvtuberによくある引退理由を解説します。
私生活の変化
vtuberの引退は3月〜4月が多く、これは新年度が始まり、就職や進学など生活の変化が理由だと予想されます。
忙しくなった、環境が変わって疲れている、など私生活の変化によって時間が取れなかったり余裕がなくなり、vtuberの活動が続けられなくなるパターンです。
イメージよりも大変
vtuberはゲームやトークで楽しく稼いでいるイメージがあるかもしれません。
vtuberになればすぐに人気が出ると想像していた人にとって、動画を誰にも見てもらえない状況はなかなか辛いものがあるでしょう。
華やかなイメージのあるvtuberですが、実際は動画やサムネを作り込んだり、Twitterをマメに更新したりと、地道な努力が必要です。
イメージとのギャップが大きく、思ったより大変で挫折する、というのも駆け出しvtuberに多い引退理由です。
報酬が発生しない
vtuberの収益化には、チャンネル登録者数1000人以上、直近12カ月の動画の総再生時間4000時間以上という条件があります。
個人勢vtuberは伸びるまでに時間がかかる傾向にあり、すぐに収益化できないことも珍しくありません。
努力が報酬に見合わない状況が続くとモチベーション維持が難しく、収益化に至らず引退してしまうというわけです。
長期間配信から離れた
さまざまな事情で長期間配信から離れ、そのまま引退してしまうケースもあります。
例えば以下のような理由で配信から離れることがあります。
・お盆や年末年始で実家に帰省
・仕事の繁忙期
・私生活で変化があった
大抵のvtuberは配信から離れる前は、再開するつもりでいます。
しかし、いざ配信から離れてみると「もういいかな…」と配信に戻れずに、そのまま引退してしまうのです。
特にファンが少ない時期だと、もう一度配信に戻るまで気持ちを上げるのが難しいようです。
飽きた…
特に大きな理由はなく、飽きてしまってフェードアウトしていくvtuberも多いです。
成長や成果が見えないと、どうしてもやりがいが感じられず飽きてしまいます。
実際は継続すると伸びていく場合が多いのですが、その前にやめてしまう人が多数なのです。
vtuberは続けることが『超重要』
駆け出しvtuberの引退理由を見てみると、さまざまな事情があるにしても結局はモチベーションの維持に原因があることがほとんどです。
しかしvtuberとして成功するためには、芽が出ない間も諦めずに継続することがかなり重要なのです。
伸びるスピードやタイミングは人それぞれですが、方向性が間違っていなければ、どこかのタイミングで伸び始めるはずなので、そこにたどり着く前にやめてしまうのはもったいないでしょう。
モチベーションを維持してvtuberを続けるために、以下のポイントを意識してみてはいかがでしょうか。
・収益だけを目的にしない
・外注を活用する
・小さな目標を立てる
収益だけを目的にしてしまうと、収益化できない期間が長くて焦ったりモチベーションが下がってしまいがちです。
vtuberとしての活動そのものを楽しむ気持ちを持つと、継続させやすいでしょう。
また私生活が忙しくなり、今までのように時間が取れなくなった場合は、動画編集やサムネ作成を外注化するという手もあります。
時間に余裕があるうちから時短方法を考えておくと、忙しくなってもスムーズに対応できます。
vtuberとしての目標を持つのはいいことですが、「月20万の収益」といった大きな目標だと達成までの道のりが遠すぎて挫折の原因となります。
まずは毎週動画を配信する、登録者数100人、といった小さな目標を掲げて確実に達成するのがおすすめです。
スモールステップでモチベーションが維持できるようにしましょう。
vtuberの継続についてはこちらでも解説しています。
まとめ
大物vutberの引退が続くと、「vtuberは大変なのかな」と不安になるかもしれません。
確かに楽な世界ではありませんが、応援してくれるファンができたり、それが収益につながるやりがいは大きなものです。
駆け出しvtuberの引退理由によくある、私生活の変化やモチベーションの低下は避けられないかもしれませんが、事前に対策を取ることで乗り越えられます。
vtuberは続けることが最も重要で、難しくもあります。
他のvtuberがやめてしまうポイントで継続できると、成功へ大きく近づくでしょう。