- Vtuberにとってカメラってそんなに重要?
- 種類が多くてどんなカメラを選んだらいいかわからない…
- 初心者におすすめのカメラを教えて欲しい…
Vtuberをはじめようとするとカメラに関するこんな疑問や悩みを抱えます。
WebカメラはVtuberにとって重要な機材です。
価格だけを見て選んだり、適当に選んだりすると活動に影響が出てくる可能性もあります。
リモート会議やオンラインでの習い事が普及し、Webカメラを目にする機会も増えましたが、性能や選び方についてはよく分からない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、VtuberのWebカメラが重要な理由を解説し、選び方のポイントと初心者におすすめのWebカメラを紹介します。
製品ごとの性能も一覧にしているので、Webカメラ選びの参考にしてくださいね。
Vtuberに必要な性能を理解すると、予算内でも充分に使えるWebカメラを選べます。
アバターを動かすために重要なWebカメラを上手に選んで、動画のクオリティも上げたいですね。
VtuberでWebカメラが重要な理由
Webカメラは配信者の表情や動きを読み取り、アバターへ反映させるために必要な機材です。
視聴者が映像を見るわけではなく、配信者の動きを読み取るだけなので、映像の綺麗さは必要なさそうですが、そうではありません。
カメラの性能が悪いと、フェイストラッキングの精度が落ち、細かい表情の動きなどに対応できないことがあります。
性能の良いWebカメラを使うことで、配信者の動きを正確に読み取り、アバターをスムーズに動かせます。
フェイストラッキングの精度を高めるために、Webカメラの性能は重要なのです。
Webカメラの選び方
Vtuberでカメラを選ぶときには、解像度、フレームレート、画角の3つの数値に注目すると失敗しません。
それぞれ推奨される数値は以下の通りです。
解像度 | 1280 × 720p 以上 |
フレームレート | 30fps |
画角 | 70度以上 |
3つの数値を満たしていると、問題なくVtuber活動ができます。
解像度【確認必須】
Vtuberで使用するWebカメラは、解像度1280 × 720以上のものにしましょう。
1280 × 720以上であれば、顔認証やフェイストラッキングの際にも問題がなく、アバターをなめらかに動かせます。
写真や映像は小さな点が集まって構成されています。
この点をピクセルといい、解像度は縦横のピクセル数を示し、1280 × 720 の場合、縦が1280ピクセル、横が720ピクセルということです。
よく耳にする画素数とは、ピクセル数の合計のことで、解像度1280 × 720 の画素数は100万画素となります。
解像度が高くなると、画素数も高くなり、画質の良い鮮明な映像となります。
フレームレート【確認必須】
フレームレートとは1秒間に流れる静止画の数です。
Vtuber用のWebカメラでは、30fps以上あれば充分です。
30fpsは1秒間に30枚の静止画が流れます。
テレビなども30fpsなので私たちにとっては見慣れた映像のなめらかさです。
フレームレートは数字が大きくなるほど映像はなめらかになります。
パラパラ漫画を想像すると分かると思いますが、同じ秒数に流れる画が多い方が自然でなめらかに動きますね。
よりなめらかさを追求したい場合は60fpsを選ぶのもアリ。
画角【確認必須】
画角とはカメラが映し出す範囲を角度で表したものです。
例えば画角90度のWebカメラは、レンズから90度の範囲を映します。
1人でVtuber活動をする場合、画角は70度以上あれば充分です。
少し狭いかもしれませんが、2人までなら70度程度で撮影可能です。
3人以上で活動する予定がある場合は、90度以上のWebカメラを選ぶと安心です。
初心者VtuberにおすすめのWebカメラ5選
初心者VtuberにおすすめのWebカメラは以下のとおりです。
製品名 | 価格 | メーカー | 解像度 | フレームレート | 画角 |
C920n | 7,480円 | Logicool | 1080p、720p | 30fps | 78度 |
C922n | 9,900円 | Logicool | 1080p、720p | 30fps、60fps | 78度 |
C270n | 1,782円 | Logicool | 1280 × 720p | 30fps | 55度 |
BSW305MBK | 2,480円 | BUFFALO | 1920 × 1080p | 30fps | 81度 |
UCAM-C820ABBK | 3,727円 | エレコム | 1920 × 1080p | 30fps | 76度 |
どのWebカメラもVtuberに必要な性能を備え、手を出しやすい価格帯のものなので、初心者におすすめです。
各製品の詳細について説明します。
Logicool C920n
メーカー | Logicool |
解像度 | 1080p / 720p |
フレームレート | 30fps |
画角 | 78度 |
価格 | 7,480円 |
特徴 | 解像度は1080pと780pから選択スタイリッシュなデザイン三脚にも対応 |
ロジクールのC920nは安定した性能とスタイリッシュなデザインで人気のWebカメラです。
PCの周辺機器などを取り扱うスイスの会社で、高品質な製品で定評があります。
解像度は1080p/30fpsと720/30fpsから選択でき、1080pのフルHDならより鮮明な映像が可能です。
画角は78度あり最大2人まで撮影できます。
クリップはPC上部に固定できるだけではなく、三脚にも対応しています。
状況によって使い分けられる嬉しいポイントですね。
Logicool C922n
メーカー | Logicool |
解像度 | 1080p / 720p |
フレームレート | 30fps / 60fps |
画角 | 78度 |
価格 | 9,900円 |
特徴 | フレームレート60fpsのなめらかな映像自動光補正機能を搭載卓上三脚が付属している |
ロジクールのC922n最大の特徴は、60fpsのなめらかな映像が可能なことです。
解像度が1080pと720pから選べ、720pではフレームレート60fpsと低遅延な映像を撮影できます。
自動で光補正する機能が付いていて、暗い場所での撮影でも明るく鮮明な画質に補正してくれます。
ロジクールの無料アプリを使うと、ズーム機能や画像調整機能も使用可能です。
付属の卓上三脚を使用すると、場所を選ばず撮影ができます。
愛用者の多いロジクールは安定感があり、Vtuber以外の用途でも充分に使える高性能なWebカメラです。
Logicool C270n
メーカー | Logicool |
解像度 | 1280 × 720p |
フレームレート | 30fps |
画角 | 55度 |
価格 | 1,782円 |
特徴 | フレームレート60fpsのなめらかな映像自動光補正機能を搭載卓上三脚が付属している |
- 安価で手に入る
- 自動光調整機能搭載
- ノイズリダクションマイク搭載で雑音を軽減
ロジクールのC270nは低価格で必要最低限の機能が揃ったWebカメラです。
解像度720p、フレームレート30fps、画角55度とトラッキングをするためには充分な機能を備えたWebカメラが2,000円程度と、コスパの良さが魅力です。
コンパクトかつシンプルなデザインですが、光の自動調節機能や雑音を軽減する機能も付いていて、初心者でも使いやすい仕様になっています。
必要最低限の性能があればいい、とにかく価格を抑えたい人におすすめです。
BUFFALO BSW305MBK
メーカー | BUFFALO |
解像度 | 1920 × 1080p |
フレームレート | 30fps |
画角 | 81度 |
価格 | 2,480円(2022年2月時点:Amazon) |
特徴 | フルHD対応200万画素&最大フレーム30fpsプライバシーシャッター搭載コスパがいい |
バッファローのBSW305MBKは、フルHDで200万画素といった高性能なWebカメラが3,000円程度で手に入る点が魅力です。
画角81度で向きを自由に変えられるフレキシブルネックがついています。
広い範囲を映せるため、2人以上での動画配信にも使えますね。
Vtuberに嬉しい機能としては、プライバシーシャッターが付いていることです。
プライバシーシャッターがあることで、誤操作による顔バレを防げます。
コスパの良さや顔バレ防止を重視する人には嬉しいWebカメラですね。
エレコム UCAM-C820ABBK
メーカー | エレコム |
解像度 | 1920 × 1080p |
フレームレート | 30fps |
画角 | 76度 |
価格 | 3,727円(2022年2月時点:Amazon) |
特徴 | フルHD対応プライバシーシャッター搭載マルチスタンドでPCの取り付けも平面への設置も可能 |
エレコム UCAM-C820ABBKはフルHD対応で、美しくなめらかな映像が撮影できます。
オートフォーカス機能でピントが合いやすく、遠景にも近距離での撮影にも対応可能です。
プライバシーシャッター搭載で顔バレ対策にも役立ちます。
使わないときはシャッターを閉じておけば、盗撮やスキミングの防止にもなり安心ですね。
PCにつなぐだけで簡単に使える点、カメラが上下左右に動かせる点など、使い勝手の良さが魅力です。
Vtuberに充分な映像美と機能が付いていて、安心して使えるWebカメラです。
カメラの設置位置は事前に決めよう
Webカメラは事前に、設置する位置を決めましょう。
おすすめはモニター上部に設置することです。
PCを操作するときも自然に顔全体が写り、顔認証されやすいです。
カメラが内蔵されているPCもモニター上部に付いていますね。
クリップなどでしっかり固定すると、配信中にPCから落ちることも防げます。
また、上下左右の可動域が広いものを選べば、微調整して上手に顔認証させられますよ。
背景に物が多いと顔認証がされにくいこともあります。
できれば後ろに何もない状態になるよう、PCの位置を調整するとより顔認証がスムーズです。
顔バレ事故を起こさないために
Vtuberにとって顔バレは絶対に防ぎたい事故です。
Vtuberとしての世界観も崩れてしまいますし、会社や周りに内緒で活動しているならなおさらです。
人気Vtuberの正体が判明したと話題になることがありますが、これは声や話の内容から視聴者が憶測を含め配信者を特定して起きる事態。
声優やタレント活動をしていない個人勢の顔バレは、事故によるトラブルで起きます。
以前はトラッキングソフトの不具合などによる顔バレもありましたが、ソフト側も顔バレ対策をするようになっています。
現在のVtuberが顔バレする原因は誤操作によるものがほとんどです。
具体的には、配信後アプリを終了する前にWebカメラを切ってしまったり、配信中にウィンドウキャプチャのボタンを押して、配信者の顔が画面上に表示されたりして起きています。
顔バレ対策としては、プライバシーシャッターが搭載されているWebカメラを使用することです。
プライバシーシャッターは、カメラのレンズに付いているシャッターを閉めて物理的に見えなくするもので、配信後すぐにプライバシーシャッターを閉めると、誤操作をしても顔が写りません。
PCの操作に慣れていない初心者には特に、安心できる機能ですね。
他にも顔バレ対策には、キーボードの操作でアバターを動かすアプリを使う方法もあります。
顔バレの心配はほとんどありませんが、配信者の表情や動きを反映するフェイストラッキングに比べるとリアリティに欠ける点がデメリットです。
Vtuberの魅力を考えると、プライバシーシャッターなどで対策をしながら、Webカメラで配信することをおすすめします。
まとめ
自身の表情や動きをトラッキングするために使うWebカメラは、性能がよければアバターをスムーズに動かせます。
Webカメラを選ぶ際に注目する点は以下の3つです。
- 解像度:1280 × 720p以上
- フレームレート:30fps以上
- 画角:70度以上
フェイストラッキング用だからと適当に選ぶと、顔認証が上手くいかなかったり、アバターがスムーズに動かない、カクカクした動きになるというトラブルの原因になります。
WebカメラもVtuberにとって重要な機材なので、性能の良いものを選ぶと動画のクオリティが上がります。
カメラのクリップがPC上部に固定できる仕様か、顔バレが心配な人はプライバシーシャッターが搭載されているか、などにも気を付けて選びましょう。
最近は高性能でも価格が抑えられた、コスパのいいWebカメラも数多く登場しています。
今回紹介した5製品も参考に、上手に選んでアバターをスムーズに動かしてくださいね。